幻想の世界のチューリップと雲の物語
閉まった扉
固くとざされた扉を開きます
開いたドア
ある草原にに黄色いチューリップが咲いていました
くもがプカプカ浮いていました
チューリップと雲
くもはチューリップがとても気になりました
そして下に行って近づいてみました
雲がチューリップをのせて
チューリップはくもに載りました
地面に縛られていたチューリップは自由なくもに憧れたのです
海へ
チューリップはくもと色々な所へ行きました
一つのところに縛られない体験は素晴らしいものでした
チューリップは幸せでした
チューリップは枯れてしまった
でも地面からお水を吸い取れない時間が長くと花は生きていられません
くもの水蒸気では足りなくて
とうとう枯れてしまいました
枯れたチューリップに涙する雲
くもは悲しくて泣きました
くももチューリップといた時間がとてもしあわせだったのです
もう生きているチューリップと居られないことにくもはとても悲しみました
そして地面に涙の雨をたくさん降らせました
くもはなみだとなって地面に吸い込まれました
生まれ変わった雲とチューリップ
しみこんだ雨はチューリップと大地の精霊のこころに響きました
そしてほどなく
その場所に黄色と赤の二輪のチューリップが咲きました
果たして大地の精霊の慈悲で
チューリップとくもが生まれ変わり
また一緒にいられるようにしてくれたのか
その真偽はだれもわかりません
ですが二輪のチューリップは
もう動き回る必要もなく
おひさまのもとで
ふたりで幸せに
枯れ果てるまで
一緒にいることができました
