孤独は人生のとても重要なテーマです。
多くの人は孤独に耐えられず人を求めて傷つけ合ってしまいます、恋愛はその最たるものです。
★孤独と依存
孤独を人で埋めることは非常に容易いですが、その結果は良いものにはなりません。
人は孤独を人で埋めないとなると物質や行為で埋めようとして依存します、これはある一定のラインを超えると社会的に、または実際に肉体が死んでしまいます。
脳科学や精神医学では依存のプロセスを脳内物質の異常や報酬系神経の異常で説明します。
セロトニンやオキシトシンを安定させると依存は和らいでいくので、医学的にはセロトニンやノルアドレナリンに働くような薬物治療が行われます。
私は孤独の問題の解決には仏教がとてもよい教えを説いていると思います。
仏教が孤独に対してどのように考えているか、僧侶の大愚元勝さんの記事がとても良かったので引用させていただこうと思います。
★僧侶大愚さんのお話
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孤独でいることは、実はチャンス
しかし仏教は、そんな私たちに「孤独」に歩むことの大切さも教えているのです。『スッタニパータ』という経典の中に、次のような一節が説かれています。
「われらは実に朋友を得る幸せを褒め称える。自分よりも勝れ、あるいは等しい朋友には、親しみ近づくべきである。
このような朋友を得ることができなければ、罪過のない生活を楽しんで、犀の角のようにただ独り歩め」
ここでいう勝れた朋友とは、善友のことです。犀の角とは、孤独のことです。お釈迦さまは、修行僧に向かって「善友を求めよ」と説かれました。しかし善友が得られないのなら、「孤独に歩め」と鼓舞されたのです。
一見矛盾するような教えですが、ここに真理が説かれています。修行僧とは、高い志をもって道を成そうと歩む求道者です。寂しいからといって、寂しさを埋めたり、暇をつぶすために、他人と交われば、振り回されたり、甘えたり、頼ったりして、自立心や集中力を削がれ、目標を見失ってしまいます。
もしあなたが「孤独」を感じているならば、それはチャンスであることを知ってください。
自分と向き合い、自分の成すべきことに、自分が成したいことに、時間とエネルギーを費やすのです。
犀の角のように、ただ独り歩む。するとあなたの心技体が向上します。
心技体の向上とは、人格の向上です。あなたの人格が向上すれば、類は友を呼んで、そこに自然と善友が現れてくるのです。
ブッダの教え「絶対に付き合ってはいけない4種類の人、付き合うべき4種類の人」
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旅に出て、もしも自分より優れたものか
または自分と等しいものと出会わなかったら、
むしろきっぱりと一人で行け。
愚かなものを道連れにしてはならぬ。
ダンマパダ
★愚かなものを道連れにしてはならぬ
犀の角のように唯一人歩めというのは仏教者の合言葉のようなものだと私は思っています。
数年前にお世話になった僧侶の方にこの言葉を頂きそれ以来大事にしている言葉です。
大愚さんは東京での生活や修行の中で孤独を抱え苦しまれたということです。
大愚さんはよく武道(空手)の話をされますが、厳しく自分と向き合う中で何処かのタイミングで孤独を抜け出せたのだと思います。
人間は生きているうちにいろんなものに執着します、そして傷となる出来事が忘れられずネガティブなエネルギーが潜在意識に潜ってしまいます。
ユングはエネルギー保存の法則が心的なエネルギーにも適用され、負のエネルギーは潜在意識に潜ると考えました、私も本当にそうだと思います。
行き場のなくなった負のエネルギーからある開放される方法として、何事もすべて包み隠さず第三者に打ち明けるというやり方があります(カウンセリングに近いですが、また違った方法です)
私の体験から言うと、孤独感やトラウマ、洗脳から抜けていくには第三者に包み隠さず話すという作業の後にトラウマとなる出来事について更に良質な問を立てていくという作業が必要になると感じています。
ですが包み隠さず話すコンフェッション(告白)の後に太陽や自然の美しさが際立ち感情が豊かになるという体験を私はしました。
その体験があって自然の美しさを人に伝えたい、この世界の美しさを人に伝えたいと写真を再開したのです。
現在も太陽の光や月、風、霧や植物など日々感動が多く、その感情は時間が経つごとに深まっている気がします。
★孤独を受け入れるためのスピリチュアルな話
私達の多くはこの地球に降り立つ前はもっと幸せなワンネスの世界におり、ガイドに相談しながら地球の人間の母体に入り込みます。
そして地球上で学びたいことが終えると人生は終了し、また愛の世界へと帰るのです。
この宇宙には多くの知的生命体が存在し地球を見守っています、テクノロジーや魂が高度に発達した彼らは現在地球が本当に介入しなけれなならないような状態になったので少し介入しているようです。
アポロ計画は月の裏側に行った時点で止まりましたが、その時宇宙飛行士はUFOを目撃しました(おそらく大量の)、月の裏側はバチカン広場にある彫刻『知恵の輪』のようになっているといいます。
都市伝説、陰謀論という言葉は知能の低い大衆をコントロールするため広められたキーワードです、ですがもうそろそろ真実は隠せなくなってきました地球は次元が変わっていくのです。
私達は愛に見守られています、死後の世界は少なくともこの世界よりは良い世界のようです。
なにも心配することはありません。
愛の反対にある厳しい条件で悲哀を経験するのがこの世界です、慈悲とは悲しみを慈しむと書きます。
地球は理不尽なことがデフォルトなのです、そういうステージなのです。
その世界で悲哀に溺れ、悲哀の最中に居ながら汚れず悲しみを昇華して表現するのが芸術だと私は思います。
YOUTUBEに非常に良いブッダと青年の話がありました。
文字に起こし少し省略して載せておきます。
かつて古代インドの静かな村にアリアという名の若者が住んでいました。
アリアは村の中で1番の楽想を目指していましたが心の中では深い孤独を抱えていました。
彼はいつも他人との関係に苦しみ過去のトラウマに悩まされていました。
彼は自分の孤独感を誰にも話すことができず自分だけがこの世界に取り残されているように感じていました。
ある日アリアは1人森の中を散歩していました、そこで彼は1話の傷ついた鳥を見つけ優しく世話をし始めました。
この小さな行動によってアリアは一時的に自分の孤独を忘れることができました。
アリアはこの小さな鳥との時間が自分にとってどれほど大切なものになっているのかを感じていました。
ある日アリアが森に着くと鳥は元気がありませんでした、彼は慌てて鳥を手当てしました。
アリアはこの小さな命を救うために必死でした、が鳥は静かに彼の手の中で息を引き取りました。
彼は自分が唯一心を許せた存在を失ったことで、再び孤独に包まれてしまったのです。
アリアの心は鳥の死の後生命の意味や孤独の本質について深く考えるようになりました。
ある日彼は村の外れにある古い人へと足を運びました。
そこで彼は1人の懸命な僧侶ブッタと出会いました、ブッタはアリアの悩みを聞いた後静かに話し始めました。
「孤独とは人が自己の内面と向き合う時に感じるものです、それは外界からの逃避ではなく自己理解への道です。」
「孤独は私たちが内面の声に耳を傾けることを可能にします、自己と向き合うことは時には困難ですがそれは私たちが本当の意味で自分自身を理解する唯一の道です」
アリアはブッタの言葉に深い共感を覚えました。
彼は自分の心の中にある孤独が実は自己理解への一歩であることを理解し始めました。
彼は徐々に理解していったのです、孤独は人が自分自身と対話し内面の平和を見つけるための道だとブッダは続けて言いました。
孤独は私たちが自分自身を深く知り心の平和をための貴重な機会です、それは自己発見の旅であり真の自由への道です。
アリアはブッタの言葉に官命を受け自分の孤独を受け入れそれを乗り越える方法を見つけるための第一歩を踏み出しました。
ブッタは深い洞察を持って答えました「アリアよ、まともな人とは真実を求め自己の内面と深く向き合う人のことです。」
「彼らは世間の表面的な価値観や追求から離れ自己のの本質と対話しようとします。」
「このような人々はしばしば孤独を経験しますなぜなら彼らは多くの人が見過ごす深い心理を探求しているからです。」
ブッダはさらに言いました。
「この世界では多くの人々が外側のものに目を向けがちです、しかしまともな人々は内側の世界に平和と悟りを求めます。」
「彼らは外部の世界の争いから離れ、自分自身との対話を重視します。」
ブッタの言葉を聞きアリアは自分自身が追い求めているものが何かを理解し始めました。
「アリアよ孤独を味方につつけるためにはまず自分自身との調和を図ることが重要です、自分自身との和解を図ることで孤独は敵ではなく成長のための友となります。」
ブッダは孤独を利用する具体的な方法についてアリアに教えました
「まず瞑想を通じて自己の内面と向き合いなさい、瞑想は内面の声を聞くための最も効果的な方法です。」
「自然の中で時間を過ごしその美しさとしけさに心を開きなさい、自然は私たちが自己と宇宙の本質を感じ取るのを助けます。」
「また想像的な活動にも力を注ぎなさい芸術や文学音楽は孤独を表現し共感を生み出す手段となります。」
アリアは孤独を利用して表現の道を見つけ、内面の平和を育むことに成功しました
彼は孤独を友として受け入れそれを自己発展のために利用することの価値を深く理解しました。
ブッダは最後にアリアに伝えました。
「孤独を恐れずそれをあなたの内なる旅の伴侶として受け入れなさい、孤独の中で見つける真実と平和は外部の世界では決して見つけられないものです。」
アリアはブッタの教えを胸に孤独を新たな視点から見つめ、それを生きる力として受け入れることを学びました。
孤独というかつての苦しみは彼にとって自己発見と成長への道となりました。
アリアは自分のうなる世界と深対話することで新たな自己理解と平和を見い出し、静かな森の中での瞑想を日下とし自然の中で内なる声に耳を傾けました。
森の小川せせらぎ鳥のさえずり木々のさきが彼の心を癒し悟りへの道を照らし、アリアは自然の美しさと調和の中で自分自身との和解を見つけました。
詩を書くこともアリアの心の旅の一部となりました
彼の詩は孤独と内面の葛藤を繊細に描き出し読むものの心に深く響きました。
彼の言葉は村の人々にとっても希望の光となり彼らはアリアの詩から慰めと勇気を得ました。
やがてアリアは村の賢者として広く尊敬されるようになりました、彼は自らの経験を通じて他の人にも孤独と向き合いそれを乗り越える方法を教えました。
アリアの教えは多くの人々の心に深い影響を与え彼らの人生に光をもたらしました。
アリアの人生はブッダとの出会いによって変わりました。
彼は孤独を乗り越え自分自身の中に深い平和と悟りを見つけたのです。
そしてその知恵と愛を周囲の人々とは彼らの人生をも豊かにしました。
アリアは遠くの中で瞑想しながらかつての自分とは異なる新たな事故を見つめ心から感謝の気持ちを抱きました。
孤独は彼にとって最高の師となったのです
孤独は心の奥深くにある内なる光を見つけ出すための道しべです、アリアのように私たちも自分の内なる光を大切に育むことで真の平和と幸福にたどり着くことができるのです。
終わり