栃木県小山に向かう途中見かけた「長塚節生家」の看板
前から訪れたかった場所だったので寄ることにしました。
ですが時間が過ぎて閉まっており、駐車場からの風景が綺麗だったので写真に撮ろうとしていたら
品の良さそうな女性の方に「どちらからいらしたんですか?」と声をかけられました。
その方は管理者のようで「開けますから見ていってください」と特別に?開けてくださることになり
その方が詳しく説明してくださり家の中や書院などは見れなかったのですが建物と庭を丁寧に解説してくださいました。
観賞用のすすきが植えてあったり、正岡子規由来の柿の木や先が7つに割れたイロハモミジ
書院に入る門に施された左甚五郎の直弟子の鶴と亀の彫刻作品など
説明してくださった女性は一人で掃除などされてるそうで入館料もお取りにならず
頭が下がる思いでした。
長塚節は茨城の自然や自然とともに生きる農民を描いた「土」が有名です。
茨城の自然は非常に美しく
広々とした畑や田圃にしっかりした門と中庭を有した古くからの農家がぽつぽつと有る様はとても絵になります。
野菜をトラックに積む人たち
笠をかぶり畑仕事をする人
小さな木の茂りや
鳥居の先に長い参道を有した神社
なにかを焼いて煙が上がっている様
トラクターを洗車する水しぶき
農家の庭の片隅で日向ぼっこする猫
長いあぜ道
狭い狭い道路
そんなものを太陽の光がやさしくつつみ
春夏秋冬表情が異なり
晴れの日、雨の日、曇りの日
いろんな表情の雲の隙間から夕日が
大地を愛おしむように光を注ぎます
そんな一見なんの変哲のないような自然は
自分の体の一部であり
安らぎであります。
2023-02-13
長塚節生家
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